Gmail外部メールが2025年に停止へ|対象者・確認方法・移行手順をわかりやすく解説

パソコン・スマホ

「Gmailが2025年に使えなくなるらしい」と聞いて不安になった方も多いのではないでしょうか。

実は、停止するのはGmailそのものではなく、「外部メールを取り込む機能(POP受信)」です。

設定によっては、2026年以降メールが届かなくなる人もいるため、早めの確認と対策が大切です。

この記事では、Gmail外部メール停止の対象者・確認方法・移行手順を、初心者でもわかるようにやさしく解説します。

読めば、あなたが影響を受けるかどうかがすぐ分かり、安心して2025年を迎えられます。

Gmail外部メールが2025年に停止?まず知っておくべき事実

「Gmailが2025年に使えなくなる」と聞いて不安になった方も多いかもしれません。

でも安心してください。Gmailそのものがなくなるわけではなく、あくまで「外部メールを取り込む機能」の一部が終了するだけなんです。

ここでは、ニュースの真相と、あなたが影響を受けるかどうかの基本的な考え方を整理します。

Gmailがなくなるという噂の真相

まず結論から言うと、Gmailのサービス自体が終了することはありません。

今回話題になっているのは、Gmailの設定メニュー内にある「他のアカウントのメールを確認(POP受信)」という機能が停止するという点です。

つまり、Gmailを使って他社メール(Yahoo!メールやプロバイダメールなど)を自動で受信している人が対象になります。

Gmailアドレス(@gmail.com)を使っているだけの人は、今回の変更の影響を受けません。

「外部メール機能」終了の正式発表内容

Googleは2025年9月に公式発表を行い、「GmailのPOP3受信機能」を2026年1月で終了すると案内しました。

この発表を受け、国内の多くのプロバイダーやサーバー会社が「2025年中に設定を見直してほしい」と注意喚起しています。

実際、エックスサーバー公式も次のように発信しています。

日付 発表内容
2025年12月8日 Gmailの外部メール(POP受信)は2026年1月以降利用不可
対象者 「アカウントとインポート」設定で他のアドレスを登録しているユーザー

これは「古い通信方式POP3」を使った仕組みが安全面の理由でサポート終了になる、という流れです。

影響を受ける人と受けない人の違い

ここが一番重要なポイントです。

影響を受けるのは、Gmailで他社メールを取り込んでいる人(POP受信設定をしている人)です。

一方、次のような人は対象外です。

影響を受ける 影響を受けない
Gmailで他社メールを自動受信している @gmail.comのみ使用している
Gmailifyを利用している 外部メールでGmail転送設定をしている
プロバイダメールをGmailでまとめて管理している Google Workspace(有料版)を使用している

自分がどちらに当てはまるか確認しないと、大事なメールが届かなくなるリスクがあります。

Gmail外部メール停止の対象者チェック方法

ここでは、あなたのGmail設定が今回の対象に当てはまるかをチェックする手順を紹介します。

確認作業は5分もかからずできますので、サッと済ませておくのがおすすめです。

「他のアカウントのメールを確認」設定を確認する手順

まず、パソコンのブラウザでGmailを開きましょう。

右上の歯車アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。

次に「アカウントとインポート」タブを開いてください。

その中に「他のアカウントのメールを確認」という項目があります。

そこにGmail以外のアドレス(例:○○@yahoo.co.jp や ○○@ocn.ne.jp)が登録されていたら、あなたは今回の変更の対象です。

設定項目 対象かどうか
他のアカウントのメールを確認 アドレスが表示されている → 対象
外部メール転送設定のみ 対象外

表示があった人は、2025年中に移行設定を行う必要があります。

「Gmailify」利用者も注意が必要

Gmailifyとは、外部メールをGmailの迷惑メールフィルタや検索機能で管理できる仕組みです。

この機能を使っている人も、実は内部的にPOP受信を利用しているため、対象となります。

「Yahoo!メールをGmailifyで使っている」という場合は特に要注意です。

機能名 状況
Gmailify 利用中の人は対象
転送設定(外部メール側から転送) 対象外

「転送設定」している人は対象外

ここで意外と見落とされがちな点があります。

外部メール側で「Gmail宛に自動転送」を設定している場合は、Gmailから外部に取りに行くわけではないので、今回の影響を受けません。

たとえば、Yahoo!メールの管理画面で「受信したメールをGmailに転送」としている場合は、そのまま使い続けてOKです。

混同しやすいポイントなので、「取りに行く(POP)」なのか「送られてくる(転送)」なのかを区別しておきましょう。

なぜ外部メール機能が停止するの?背景にあるセキュリティ強化の狙い

ここでは、Googleがなぜ外部メール受信機能を終了するのか、その背景を分かりやすく解説します。

単なる「仕様変更」ではなく、インターネット全体のセキュリティを高めるための流れなんです。

POP3廃止の技術的な理由

今回終了するのは、Gmailが外部メールを受信する際に使っていたPOP3(ポップスリー)という仕組みです。

POP3は1990年代からある古い方式で、メールを「サーバーからパソコンに持ってくる」ような動きをします。

当時はシンプルで便利な仕組みでしたが、今となっては暗号化や認証が十分とは言えません。

つまり、通信の途中で第三者にパスワードや内容が盗み見られるリスクがあるんです。

項目 POP3の特徴 IMAPの特徴
データの保管場所 端末に保存 サーバーに保存
セキュリティ 古い暗号化方式を使用 新しい暗号化(TLS)に対応
複数端末利用 未読・既読が端末ごとに異なる すべての端末で同期

Googleはこうしたリスクをなくすため、POP3のサポートを終了し、より安全な通信方式への移行を進めています。

新しい認証方式「OAuth 2.0」とは

Googleが導入を進めているのが、OAuth 2.0(オーアース)という認証方式です。

これは、ユーザーのパスワードを直接やり取りせずにログインできる仕組みで、今では多くのアプリやサイトが採用しています。

たとえば「Googleアカウントでログイン」というボタンを見たことがありますよね。

あれもOAuthの一種で、あなたのパスワードを外部に渡さずに、安全に認証を行う技術なんです。

比較項目 従来の認証 OAuth 2.0
パスワード送信 必要 不要(トークンで認証)
安全性 低め 非常に高い
対応サービス 一部のみ Google、Microsoftなど世界標準

POP3はこのOAuth 2.0に対応していないため、時代に合わない技術と判断されたわけです。

Googleが目指す安全なメール環境とは

Googleは「世界中のメール通信をより安全にする」というビジョンを掲げています。

無料サービスのGmailでも、セキュリティ基準を有料版のGoogle Workspaceに近づけていく方針です。

そのため、今後はIMAPやOAuth対応の方法に一本化していくと考えられます。

つまり、「セキュリティを理由に古い仕組みを切り捨てる」というのが今回の本質なんです。

2025年中にやるべき移行対策と設定変更手順

次に、Gmail外部メール機能が停止する前に行うべき「具体的な移行方法」を紹介します。

いくつか選択肢がありますので、自分の利用スタイルに合った方法を選びましょう。

スマホでできるIMAP設定の手順

最も簡単な方法は、Gmailアプリで外部メールをIMAP接続することです。

これなら、今まで通りGmailアプリから他のメールもまとめて確認できます。

手順 内容
1 外部メールサービス(例:Yahoo!メール、OCNなど)の設定画面でIMAPを有効にする
2 Gmailアプリで「アカウントを追加」→「その他」を選ぶ
3 メールアドレスとパスワードを入力し、「IMAP」を選択
4 サーバー設定を入力して保存

IMAPのメリットは、スマホ・パソコン・タブレット間で「メールの既読・未読」が同期される点です。

POP3と違い、どの端末でも同じ状態でメールを見られるのが最大の利点です。

転送設定で今のままGmailを使う方法

もしIMAP設定が難しければ、「外部メール側でGmailに転送する」方法もあります。

例えば、XserverやYahoo!メールの設定画面から「受信メールをGmailへ転送」と指定すればOKです。

その際、Gmailで「フィルタ」を作成し、「転送メールにラベルを自動付与」すると見やすく整理できます。

設定箇所 操作内容
外部メール管理画面 Gmailアドレスを転送先に登録
Gmail設定 フィルタを作成し「転送メール用ラベル」を設定

ただし、転送メールがGmailで迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があるため、定期的に確認するのが安全です。

パソコン利用者向けの代替ソフト(Thunderbirdなど)

パソコンで複数メールを管理している方には、無料ソフトのThunderbirdをおすすめします。

Thunderbirdなら、POP3が廃止されても問題なくメールを管理できます。

また、ビジネスで使う場合は有料のGoogle Workspaceに移行するのも選択肢のひとつです。

利用環境 おすすめ対応策
個人・無料Gmail利用者 IMAP設定または転送設定
法人・ビジネス利用者 Google Workspaceへの移行
PC中心の利用者 Thunderbird導入

どの方法を選んでも、2025年中に設定を済ませておけば安心です。

IMAPとPOPの違いを簡単に理解しよう

Gmailの外部メール停止に関連して、「IMAPって何?」「POPと何が違うの?」と感じる方も多いですよね。

ここでは、専門用語をなるべく使わずに、イメージで分かるように解説します。

「IMAP」はサーバー同期型

IMAPは、メールを「サーバーに置いたまま管理する」仕組みです。

スマホやパソコンからサーバーを覗きに行くようなイメージで、どの端末でも同じ状態のメールが見られます。

たとえばスマホで既読にすれば、パソコンでも既読になるのがこの方式の特徴です。

項目 IMAP
保存場所 サーバー上
複数端末との同期 すべての端末で同じ状態
セキュリティ TLSなどの暗号化に対応
おすすめの使い方 スマホ・PCでメールを共有したい人向け

IMAPは今の時代の標準的な方式で、Googleもこちらへの移行を推奨しています。

「POP」はダウンロード型

一方でPOP(ポップ)は、「メールを端末に持って帰る」ようなイメージです。

昔のメールソフトでは主流でしたが、今では時代遅れの方式になりつつあります。

端末ごとにメールがバラバラになるため、スマホで読んでもパソコンでは未読のまま、といった不便さがあります。

項目 POP
保存場所 端末(ローカル)
複数端末との同期 端末ごとに状態が異なる
セキュリティ 古い暗号化方式で脆弱
おすすめの使い方 1台のPCだけで使う場合に限る

POPを使い続けると、2026年以降メールが受信できなくなる可能性があるため、早めにIMAPへ切り替えましょう。

どちらを選ぶべき?利用シーン別比較表

最後に、IMAPとPOPの違いを一覧でまとめておきます。

比較項目 IMAP POP
複数端末の利用 同期される 同期されない
セキュリティ 高い 低い
データ管理 サーバー上で一元管理 端末ごとにバラバラ
おすすめ利用者 スマホ・PCで併用する人 1台だけで使う人

基本的にはIMAPを選べば間違いなしです。

安心して使い続けるためのチェックリストとまとめ

ここまで見てきた内容を踏まえ、2025年中に何をすればいいのかを整理しましょう。

最後に、すぐに行動できるチェックリストも紹介します。

今すぐ確認したい3つのポイント

以下の3つを確認すれば、Gmailの外部メール停止に慌てる必要はありません。

チェック項目 内容
① 設定の確認 「他のアカウントのメールを確認」に外部アドレスが登録されていないか
② 移行方法の選択 IMAP設定 or 転送設定のどちらにするか決める
③ バックアップ Google Takeoutでメールデータを保存しておく

この3つを2025年中に済ませておけば、2026年1月以降も安心してメールを使えます。

よくある勘違いと注意点

「転送設定していれば大丈夫」と思っている方も、念のため確認をおすすめします。

転送元のメールサーバーによっては、IMAP設定が必要になる場合もあるためです。

また、Gmailで「迷惑メールフォルダ」を定期的にチェックしておくのも忘れずに。

勘違い 実際の状況
転送していれば完全に安心 一部サービスでは設定確認が必要
メールは自動で全部移行される 移行作業は自分で行う必要あり
Gmailifyなら問題ない Gmailify利用者も対象

設定を放置しておくと、ある日突然大切なメールが届かなくなる可能性もあります。

2025年中にやっておくべき最終チェック

最後に、今すぐ行動に移せる「やることリスト」をまとめておきます。

  • Gmailの設定を開き「アカウントとインポート」を確認する
  • 外部アドレスが登録されていればIMAPまたは転送設定に変更する
  • スマホ・PCでの受信テストを行い、正常に届くか確認する
  • Google Takeoutでメールをバックアップしておく

早めの確認と設定変更で、Gmailをこれからも安全に使い続けましょう。